やばっ!
やっぱダメだったかな…?
なんて思ってると

「はい!」

って手を出してきた。

「へっ?」

反応があったことにビックリしてると

「しまうんでしょ?本。」

っていつもの笑顔で言うから
もっとアタシはドキドキしてしまった。

恥ずかしい気持ちを抑えながらもなんとか

「うん。ありがと…//」

って言えた。

それから、アタシは逃げるようにハルカちゃんを探しながら教室に帰った。


ハルカちゃんがまだいて

「絶対、好きになってるわ~」

なんて呟いてたとも知らずに。