でも!せっかくタクマくんが背中押してくれたんだし…
がんばって呼んでみようかな~

なんて思った。

---カズくん、カズくん---
念じるように心の中で言いながら1日を過ごした。


音楽の時間が終わって後ろの棚に本をしまうとき
ちょうど中村く..じゃなくてカズくんがいたから
勇気をだして言ってみた。

「カズくん!
 アタシのもしまって~」

一言なのにアタシの心臓はめっちゃドキドキしてて…。

カズくんは驚いたような
なんとも言えない顔をしてた。