「……これは?」 「涼子、耳が聞こえないから、今は筆談でコミュニケーションをとってる。一番紙の枚数が多いやつだから。」 僕は、改めて涼子の今を知らなすぎることを痛感していた。 「……行ってくるね。」 僕はそう言うと、あの想い出の部屋に足を進めた。