君が僕の名を呼ぶから

「……真希さん。」




「……大貴くん。」




そんな僕たちを、仲田さんは悲しげな表情を浮かべて見ていた。




「……僕は、悪人にはなりきれない。」




そう真希の顔を見て呟いた。




「……今日は、帰りますね。」




「……大貴くん、かなしいの?」




彼は、涙を目にたくさん溜めていた。




「……大丈夫。また今度来る日は、元に戻ってるから。」




仲田さんは真希にそう言い、僕に頭を下げ、部屋を出ていった。




「……積もる話もあるだろうから、僕も帰ってるね。」




聡史もそう言って、部屋を出ていき、




部屋には、僕と真希の2人になった。