君が僕の名を呼ぶから

「……今なら、絶対に真希を離さない。」




彼は、突然の僕の言葉に驚いている。




「……仲田さんでしたっけ?今も、僕が真希と会わないほうがいいと思ってますか?」




……すぐに返事はない。




彼の心の中で、葛藤があるのだろう。




「……仲田さんも、真希が好きなんですね。」




僕のその言葉に、肩を揺らせる。




「……確かに、今までの話の片隅に、男として、真希さんを好きだという想いがあったと思います。」




……真希はすごいな。




みんなから好かれてる。




「……真希の幸せを、お互い一番に考えましょう。」




僕がそう言ったとき、玄関のほうでドアが開く音がした。