君が僕の名を呼ぶから


「少し言葉で表現するのは難しいですが、僕があなたを真希さんに会わせたくないのも、また誤った考えからなんだと思います。」




……何となくだが、彼の言おうとしていることは分かるような気がする。




「障がいを持っている真希さんの気持ちを、あなたは理解できないと言うのなら、僕も理解できないということになるんでしょうね。あなたより遥かに障がいを持っている人と触れたということは、何の意味にもならない。」




「……いや、そんなことはないと思います。長く真希といた僕も、真希の気持ちは分かってあげられませんでした。好きだという確証も、涙のわけも、僕には分かりませんでしたから。」




きっとどこかで、必ず、真希が持っている障がいに目を向けていた。




……僕は、純粋に真希と向き合ったことがあったかな?