君が僕の名を呼ぶから

「……翼くん?」




僕は、何から話せばいいか考えて、リビングに通されてから、しばらく黙っていた。




「……僕は、真希に最低なことをしました。」




気がついた時に出ていた言葉は、謝罪の言葉。




「……聡史がいないと、ここに来られないくらい、ずっとずっと悩んでいました。」




真希のお母さんも、聡史も、黙って僕の話に耳を傾けてくれていた。




「……今の僕には、真希が必要です。本当に勝手な話ですけど。真希が僕を許してくれるかどうか分からないけれど、ちゃんと会って話がしたいんです。」




……言葉が少ないように思えたけど、内容はしっかり伝えられたと思った。