君が僕の名を呼ぶから

 

~現在 聡史~




「……涼子は、今もどこかで笑ってる。僕はそう信じてるんだ。だから、涼子にもう一度会えるまで、僕は誰とも親しくならないって決めたんだけど……」




僕はそう言って、翼の手を握った。




「……翼と仲良くなったのは、やっぱり間違ってなかったみたい。」




僕は、翼に微笑みかけた。




「……ずっと僕の大切な人でいてね。翼。」




「……こちらこそ。こんな僕でよければ。」






……僕たちの友情は、確かなものになったね。