君が僕の名を呼ぶから


『……大好きだよ。聡史。』




……はぁ、はぁ。




今日も、寝汗をびっしょりかいて、夜中に起きた。




もう何年にもなる。




夢に出てくる光景は、いつでも同じ。




1人の少女が、僕の名を呼んでいるだけ。




……でも、その夢はとても辛く苦しい。




……涼子。



今、君はどこにいるんだろうか。




……会いたい。ただ、涼子の笑顔が見たい。