バイト「お疲れ様でーす。」

ユウコ「お疲れー!」

ウチもニッコリ笑みを浮かべてお見送り。

ガチャン。※扉が締まる。

ユウコ「ちょーっと、ちょっとユウコ!
これから時間ある?」

ウン。とうなずく。

ユウコ「さっきね、例の彼からなんだけどお誘いの
メールが入りましたー!!!!
ですが!…ピュアハートなユコさんは、心細いぃ〜…
お願い!!会う寸前まででイイから一緒にいてー。」

特に用事もないから、いいかなーと思ってOKサインを
見せました。

ユウコ「さすがっ!ミサ様!頼れるのはあんただけー!笑」


こんなやり取りの後に2人着替えて、ユウコがウチに
腕組ながら待ち合わせ場所のフォーラス前に向かいました。


ユウコ「ミサ!とりあえず、今大丈夫?
アタシ見た目変な所無い?大丈夫?」

ないよ。て顔の前で手を振り教えたりして
待ってると、ユウコのお待ちかねの彼が直ぐに
やって来ました。

彼「久しぶりユウコちゃん、待たせちゃってごめんね。
お友達さんもごめんね。」

なーんか思ってたイメージとは違って大人の雰囲気のある
いい人で、ウチもすぐ気使ってバイバイの手をユウコに
見せた。

ユウコ「マジ、感謝ー!この恩は明日のランチでー。
ご報告も一緒にするからー。」
とウチの耳元でつぶやく。

ウチも笑みを浮かべてその場を立ち去る。

1人になってアーケード通ってショーウィンドの服を
見ながら仙台駅に向かいました。

いつも通り東北本線に乗り込んで、座席に座って
発車時間までは20分。プラス自宅の最寄り駅までは10分。

なーんて色々座ってから考え事してました。


しばらくして『次は〜南仙台〜南仙台〜お降りの方は〜…』

ハッと目が覚めるとウチは隣の人に寄りかかった状態で
頭も肩に乗せちゃったりしてて。

焦ったウチは慌てて、ゴメンなさいの意味で隣の人に
頭を下げ一目散にドアが開いた瞬間、電車を飛び降り
ました。

すっごい恥ずかしくなって、その日は周りも見渡さず
ただまっすぐ先を見て家路につきました。