「…なんでだ?ちゃんと帰ったはずなのに」 紗弥の通話を切り、雑誌を放り投げ考える。 寄り道する奴じゃない。 兄を思って、早く帰って行くやつだ。 じゃあ… 『いやあーーーーっ』 「……」 まさか… ドラマみたいな、車の中に無理矢理連れ込まれて――― 「光っ!!」