大好きな彼が浮気しました。


――――――――《司SIDE/》



「あー?光が居ないー?」

自室で雑誌をめくりながら、俺は電話の向こう側にそう言った。

半信半疑である。


《そうなの。香さんが家に来て、光が居ないって》

ちなみに電話の相手は息を切らした紗弥。


どうやら…
本当に光が居なくなったらしい。