ツッコミは心の中だけにして、私と司はそろそろ下校することにした。 そして、その帰り道。 「…あのさ光?」 「なに?」 司が、気まずそうに話を切り出した。 直感的に、さっきの話だとわかった。 「今も…辛い思い、してるのか?」 私の足が、自然と止まる。 司から戸惑いの「あ…」という声が洩れた。