「これがその、上靴です。で見たという生徒がこの人です」 華の隣には、眼鏡をかけた気弱な生徒が居た。 しきりに私と目を合わせまいとしている。 「見たのか?」 「は……はい。み見ました」 先生の質問にそう答える。 嘘だ。 やってない。 むしろ私がされたのに―――…