ふと、2年生の靴箱に目をやると、ズラリと並ぶ体育用靴が一人だけなかった。 『井野崎 玲』 体育用靴で…帰ったんだ。 私には、普通の靴を置いて。 「プライド高そうだったのに…優しい」 じっと私は、大きな玲さんの靴を見つめた。 玲さんに明日、お礼をしておこう。 そう決意した。