わたしは司の熱い体にしがみつく。 きっと、一生懸命わたしを捜したから汗だくなんだ。 さらに涙が込み上げた。 「ひ…ひかる…?」 「……ぅっ…っ…」 「泣いてんのか…?」 多分司は、怖かったから泣いてる、と思ったんだろうな。 それでもよかった。 わたしは、司の想いと、怖い思いが解けていく感覚で、いっぱいだった。 夜が明ける。