あたしは、こんなに広い家に執事とあたししか住んでいない。
一応…年頃の女の子と、ちょっと年上のイケメン男子って感じ。
「お嬢様、いい加減にしてください。何がお気に召さないんですか?」
「なにって…、あたし、今日…ん?えーっ?」
「先程からそればかり、言いたいことがあるならおっしゃってください」
「言えないから困ってるんでしょ…」
翔くんはね、優しい人なんだよ。教育熱心だし。
「あ、そういえばお嬢様、今日は私とショッピングの予定が入っていますが」
「…それだっ!!よし、翔くん準備しよう!」
だって、お友達いないんだから、ほぼ同世代の男子とでかけるなんて、これくらいしかできないんだから。
「あ、でも…。翔くん、トレンカ!トレンカ取ってきてください!」
とりあえず、ミニスカにトレンカ、Tシャツ羽織って出かけた。
「ねぇ、今日は、理沙って呼んでね…?」
「どーしよっかなぁ。じゃぁ、俺のこと翔って呼ぶのか?」
「うぅっ/// しょっ…しょぉ…」
「ん?聞こえないよ?」
「翔ッッ!!」
あ、言っちゃった…。言っちゃったよ…どーぉしよぉぉぉぉ(´Д`)
「はっwなに、翔だなんて呼んじゃってんだよw そんなにイジめて欲しいのかよ」
「いゃっ、やだっ…///」