和也…。 大丈夫なのかな。 何一つ、あたしは気づくことができなかった。 友達として和也の苦しさ。 「和也…ごめんね。」 私の口からは涙声で一言。 そして目からは涙が流れていた。 「何・・・ない点だよ、香南。」 「だって…あたし…。」 気付けなかったんだよ。 自分ばかり幸せで。 こんなのひどい、不公平。 大切な人を助けることができなかった。