恋愛マスターの事情



「なんで、そんなこと始めんだよ・・・」


「俺はな、昔・・・電車の経営やりたいと思ってたんだ。」


「はぁ・・・そんな夢に俺は振り回されんのか。」


「振り回しなどせん。」


「だったら、有田さんの送迎でいいだろ?」


「いや。お前は母さんに似て顔はいい。」


「顔はってなんだよ。」


「まぁな。だから、お前には電車で通学してもらう。」


「全然話つかめねーよ。」


「頭いいんじゃなかったのか?ははは。」


「・・・・・要するに、宣伝てきなことだろ?」


「わかってるじゃないか。なら頼んだぞ。」