一週間だったり2ヶ月間だったり、間は空くが、ふーにゃんはまなの前に姿を現すのだ。


そして2人は会話して、別れる。


別れを終えても、平然と会い続ける2人。

その奇妙な、関係をページをめくることに目の当たりにする。


2月17日

ふーにゃんから電話、彼女ができたって。
あたしも、彼氏が欲しくなった。とことん優しい、彼氏が欲しい。


「2月…」


おれがまなのこと気になってしょうがなかった頃だ。


合コン蹴り続けてたまなが、いきなり先輩の紹介を受けたのもこの頃。



日記は次のページで最後のようだが、おれはめくる気になれない。



なんだかイライラする。


『ふーにゃん』が彼女を作ったから、自分も彼氏を作った?



優しい彼氏が欲しい?



まるで、会ったこともない『ふーにゃん』にまなを譲ってモラッタようだ。



まなも、もしかして『ふーにゃん』の代わりにシカタナクおれと付き合ったのではないか。



胃をギュウと掴まれるようなストレスを感じた。