自分のしてしまったことの大きさに頭を抱える。



生まれてこのかた、人の部屋をコソコソと覗いたり、まして物を盗ったりなんてことは無い。



おれ史最大の汚点となることは間違いない。


だけど見なきゃならない。

誰だって気になるだろ?

いや誰だってというか…『彼氏』なら、気にして当然だろ?

まなはおれのこと、無限大に優しいとか思ってるんだろうけど…

‥――おれにだって独占欲は人並みにある。



「…さて、ふーにゃん、お前は何者だい」


声に出すと、やはり気の抜ける名前だった。