それ聞いてたまんなくなって、
勤務中なのに、
トイレって来ますってゆって、
仕事休みのまなに電話かけた。
「もしもし!小野田、お前男紹介してもらうってホント?!」
『え??は、はい。先輩がいい人紹介してくれるって』
「待って、待ってお願い!お願いそれ断って!」
『えぇ??会うの明日なんですよ‥‥ちょっともう断りにくいです』
「おれが、おれが先輩に言っとくから‥‥!お願い!!」
おれが何度も何度もお願いして、当の電話かけてる本人泣いてたりするもんだから、
まなは困惑しちゃってた。
でも、少しだけ間を置いて、
言ってくれたんだ。
『‥‥あの、あの、じゃあ‥楠木さんが‥‥私のカレシなってくれます?』
おれが、言いたくてどうしようもない言葉を。
「‥‥‥‥‥もちろん‥‥!」
声が少し震えていたかもしれない。

