パタン




くすが出て行った病室に、また静けさが訪れました。




閉まったドアを見ていると、なぜか涙が出てきました。



わたし、


なんでココから出てはいけないんでしょう。



みんなに忘れられて行くの、やです。




胸がぎゅうっと締め付けられるような、せつない苦しさ。




でも、誰かが傍に居てくれるわけでは無くて、



その日はそのまま一人でした。