じとりとした視線の波が一気に押し寄せて、思わず押されそうになった。
…ここは街で有名な、ケーキの美味しい店。休日や放課後などは女子高生で賑わう人気店だ。
そんな場違いなところにみことがいるのは、他でもない遡羅の誘いがあったからだ。
自分からこんな場所に入ろうとも思わないし、持ち帰りでさえ勇気もない。
けれど普段は一人で出来ないことを、遡羅とならすんなりと出来てしまうのだ。
「…あ」
ガラス張りの店内を見回していたみことは、空席を発見した。
外から丸見えの位置であったが、あいにくとそこしか場所がない。
鞄を抱えるようにして持ち、刺すような女子からの視線を避けて進む。
…ここは街で有名な、ケーキの美味しい店。休日や放課後などは女子高生で賑わう人気店だ。
そんな場違いなところにみことがいるのは、他でもない遡羅の誘いがあったからだ。
自分からこんな場所に入ろうとも思わないし、持ち帰りでさえ勇気もない。
けれど普段は一人で出来ないことを、遡羅とならすんなりと出来てしまうのだ。
「…あ」
ガラス張りの店内を見回していたみことは、空席を発見した。
外から丸見えの位置であったが、あいにくとそこしか場所がない。
鞄を抱えるようにして持ち、刺すような女子からの視線を避けて進む。
