額を押さえて小さく息を吐く。すると肩にそっと手を添えられた。 少し驚いて振り返ると、見慣れた人物が立っていた。 「あ……」 「おはようみこと。元気ないね、大丈夫?」 にこやかに微笑みを浮かべたのは、誰もが見とれる美少年だった。 整った顔立ちをしており、瞳は少し垂れているがそれさえも優し気な少年の美貌をさらに引き立たせていた。 登校していた女子生徒達が立ち止まり、彼に熱視線を注いでいる。そして同様に、みことにも。 軽蔑と嫉妬の眼差しを向けていた。