戀愛物語

そしてみことは、ぴたりと動かなくなってしまった。
さわさわと窓から風が吹き込んで来る。その中に花びらが少し混ざっていて、保健室の中に入って来ていた。

花びらが舞い落ちたのは、白い布団の上。そして静かな寝息を立てている、布団の中にいる人間の髪を撫でるように落ちて行く。

「三森くん…」

眠っていたのは、巡だった。
保健医がいないのに保健室の鍵をかけていなかったのも、彼がいたからなのだろう。

しばらく巡の寝顔を眺めていたみことだったが、気がついたら自分から彼に近づいていた。