「ん……まだ、少し風がつめたい…」 都心から少し離れた所に、私が住む小さな街がある。 雪乃みこと、十六歳。正しく着た制服に、平凡な容姿。髪は右サイドに纏め、前に垂らしていた。 今年の春に進級した、高校二年生。 今日は新学期で、始業式がありクラス替による新しいクラスが発表される日だった。 こういう時は晴れやかな気持ちになることが自然なのだろう。 けれど、どうあってもそんな気分にはなれなかった。 ――また、あの夢を見てしまったのだから。