『あたし明日朝早いから先帰るね。』
夜の11時。
弥生はそう言って立ち上がった。
明日のことを考えてか、
弥生はほとんど酒を呑んでいなかった。
そうゆうところ、
弥生はしっかりしてて偉いと思う。
『そうか。じゃあ送るよ。』
俺も立ち上がり、
一緒に玄関に向かう。
『大丈夫だよ。
春兄が迎えに来てくれてるから。』
茶色いブーツを履きながら弥生そう言った。
『ま!ホントはアイツが送ってくれたら嬉しいんだけどね〜。』
苦笑いで弥生は振り返り、アイツの方を見た。
俺も一緒に振り返りアイツの方を見る。
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