『違う違う!!
あの、その……洋平とのこと！』
………
…洋平とのことって…なんのことだ？
ﾎﾟｶｰﾝとしている俺を見た弥生は苦笑して、話しを続けた。
『私、洋平と付き合えたのは
俊のおかげだと思ってるから……
だからそのお礼言いたくて。』
えへへ、と照れ笑いを零して、弥生はそう言った。
『でも俺何もしてないけど……』
しいて言うなら、弥生の相談にのったぐらいだけど……
あ、洋平の相談ものったっけかな。
『……ふふっ！まあいいや。
でもきっと洋平も同じこと思ってるから。
じゃ、ばいばい！』
そう言って弥生は足早に、
今度こそ帰っていった。
.
