─ガタッ!


「きゃっ…!何!?」

「……何だよ?」


本棚の後ろから音が聞こえた。


しばらく見ていると

ひょこっと本棚から顔を出した。

えっ……コイツ…


「あっ…すいません」

「すいませんじゃないわよ!ムード台無し!」

「ごめんなさいっ!」

「もういい。する気なくなった!」


オンナは服を着て図書室を出た。

ったく…また後でややこしいことに…


「あの…すいません……」

「あ?いや、別にいいけど」


オンナは本を抱きながら近づいてきた。