「あー、もうっ!なんで新入生のためにわざわざ時間割かなきゃいけないわけ!!?これなら授業受けてたほうがマシじゃない!」

「まあまあ~」


私は腹が立っていた。

どうしようもなく腹が立っていたのだ。

なんで私が新入生のためにこんなにも固いパイプ椅子に座らされ、汗臭い男子の隣に座らなければならないのか。


「なんで、さっさと入場しないのよ!!?」

「いや、きっといろいろあるんだよ、準備とか!」

「うるさいわね!」

「ひ、ひどいよかおるちゃーんっ」

「泣かないでよ鬱陶しい」


そう腹が立っていたのだ。

なぜ本当のことを言ったら勝手に泣き出した女のとなりに座らなければいけないのか。

なぜ左隣の汗臭い男子に非難の目で見られなければならないのか。

と、私 春瀬かおるは思っていた。






絶対純愛不良少年!