何にもする気が起きなかった。

バイトは、現実から目を逸らし逃げるように辞めた。



“もし莉麻に何かあったら…”

“約束、覚えてる?”



麻子さんの言葉が鮮明に蘇る。
耳元で言われてるかのように、蘇る。




俺が、莉麻ちゃんを支える…?
俺のせいで、莉麻ちゃんのたった1人の身内を、
俺自身の大切な人でもある彼女を、

麻子さんを殺してしまった




俺が…





莉麻ちゃんは俺を許すわけがない。



許してもらおう、なんておこがましいこと



考えてもいない