しばらくして家に着いた。
僕のかばんの中から鍵を出して遠慮なくあがる麻子さん。
僕の手を引っ張ってベットに寝かせる。
「薬とかありますか?」
「ん…そこの棚、です」
僕は救急箱が置いてある棚を指さした。
すばやく水と薬を持ってきてくれてベットの横に台に置いた。
「何か食べました?」
ゴホゴホッ
熱はどんどん上がっていくようで、寒気と頭痛から意識が朦朧とする。
「食ってねぇ…」
食欲も無かったし、朝は基本的に何も食べていかない。
1人暮らしを始めてから、最後に朝飯食ったのっていつだっったけ…?
「冷蔵庫、開けますね?何か作るんでそれまで寝ててください。」
そんな声が聞こえた気がした。

