想太くんの事を想えば想う程、無条件に泣きたくなる。


「そんなの後でやれよ」


想太くんは後ろから片手だけ伸ばし蛇口から水を出してアタシの手に付いた泡を洗い流した。

そしてアタシをベットルームに連れていく。


されるがままのアタシ。
気付いたら涙があふれてしまった。

強気で妖艶な目付きとは正反対の優しい手。
そのままアタシの身体を押し倒すと、やっとその顔がよく見えた。
想太くんより一回りも二回りも小さい身体に、嫌悪感を抱く。
せめて身長が160cmあれば、片平さんに近づけるのに…


「さっそく脱がせるなんて思わなかった。」


背中にまわした想太くんの腕が、昨日買ったばかりのワンピースのファスナーを降ろしていく。


あっという間に下着姿になってしまったアタシを見て、想太くんは嬉しそうに笑う。


「白いワンピース姿も可愛くて好きだけど、黒い下着姿の方がやらしくて俺は好き。」


自分で脱がせたワンピースを、想太くんは丁寧に畳んでくれた。