身体の骨が折れるんじゃないかってくらい、それを繰り返した。

埒があかないこの行為に、2人で笑い合った。


「莉麻、もっと太れよ。俺が本気で抱き締めたら折れるんじゃね?」


なんて想太くんが言う。
折れるんじゃないかって、想太くんも思ったんだ。


「いやだ!ダイエット中なんだから」


最近弛んできたお腹を、弾き締めてるところだ。
でも、身体が大きい想太くんから見たら、小さいアタシは華奢に見えるんだろう。


「ばかか?それ以上痩せたら病気だ。」


想太くんは呆れ顔でアタシを見る。



そんな想太くんはさておき、長々と続きそうな話を可憐にスルーしたアタシ。

壁の高いところにかかっている時計を見ると、もう午前中が終わろうとしていた。



「嘘?!もうこんな時間!」


朝、って感じがしなかったのは、太陽の光をしっかりと遮断するカーテンのせい。
それに加えて昨夜は朝方まで起きていたから、こんなに遅い時間に起きたにも関わらず寝過ぎた気がしなかったんだろう。

「もう!ほら、起きるよ!!」