「あぁ、莉麻が居ないとだめだ。」


あ、れ…?

今日の想太くんは、やっぱりどこか違う。
そんな事言われたら、甘えてしまいたくなる…。


甘え方も知らないくせに。



「ねぇ、想太くん。」


真っ赤な顔を伏せて、何も纏ってない男らしい胸にうずめた。
これは、さっきの言葉の照れ隠し。


「なんだよ?」


想太くんはアタシの頭を優しく撫ぜてくれた。

心地よい。


程良く抜けたお酒と、はっきりしない意識。
大好きな、何度も感じたいと願った体温。

唇の熱しか知らなかった。


こんなにも近くあったのに触れる事が出来なかった身体に、やっと触れる事が出来た。
恋しくて愛しくて、求めていた体温がアタシを…

アタシだけを包んでくれている優越感。