どこからか来る自信に、いつもは満ち溢れてる。
それはきっと、少なかったけどまだ時間があったから。
猶予が出来たから。
それも今のアタシには、もう残されていない。
想太くんは、アタシがひっそりと考えていた事を知っていたのだろうか?
それを知っていながら、あんな態度を取れていたのだろう
想太くんはとても分かりやすいけど、掴みにくい。
でも何をしていいのか分からなくなるのは、アタシの“経験値”が少ないからなのだろうか?
想太くんに限ってなのだろうか?
分からない事だらけ。
コレカラの事も、すぐ近くの未来さえも。
自分の本当の気持ちすら。
何がしたいの?
出ていきたいの?…本当に?
今が苦しいの?…本当に?
そんなコンフリクトと戦いながら、アタシは静かに口を開いた。
「アタシ…思い出した。」

