「でも練習…」 今日はスタジオがあるって昨日言ってたのに… 「気にしなくていいよ、あとは最終調整だけだし」 「…いいの?」 「納得いかなかったら、また夜みんなでスタジオに引きこもるから大丈夫」 智はあたしの頭をくしゃっと撫でると、唇に触れるだけのキスをした。 「ほら、遅刻するぞー」 顔が真っ赤なあたしをからかうように言って、頭を撫でる。 「行ってきます」 こういうことにすごく憧れてたっていうのは智には内緒。