「お待たせ」 耳元に囁かれる低い大好きな声に安心して、さっきまで少しイライラしてたのを忘れてしまう。 「彩、風呂入ってきた? めっちゃいいにおいする」 首筋に智の熱を感じた。 「ちょっ…智! ここ、外だよ!」 智は意地悪だ。 簡単に言えば、サディスト。 どがつくほどの…。 あたしが嫌がれば嬉しい人。 「ちょっとだけ」 ね?と可愛く言われると何も言えなくなるのを知っててわざとするからズルイ。