「…あ?」
「ちゃんと、答えてよ!もしかして…"私も"遊びなの…」
「ちげぇよ!…わかった。言うから」
ガシャガシャっと髪を掻き上げ、橘はため息をついた。
「今まで、言い寄ってくる女を腐るほど見てきたし、相手にもしてきた」
「うわ…最低」
「うっせ。だから、どの女も結局は同じような生き物だと思ってた。けど、お前と会った瞬間、初めて存在を否定された」
「存在を否定って…そこまで酷く言ってないよ」
「いや、言った。もう、その時はムカついて…絶対コイツを俺の虜にしてやるって思った」
「虜って…」
「そんなことばかり考えてたら、周りの女なんかどうでも良くなってて、お前しか見えなくなっていた」
真面目に話している橘の横顔は、今までで一番カッコ良く見えてしまう。



