未送信ボックスには、たくさんのその時の『今』の気持ちを作成しては、送れずにに貯まっていったメールが保存されている。
何度も何度も送信ボタンを押そうとしては、ためらって押せずにいた。
怖かったの…。
もしかしたらメアドが変わってるんじゃないかって。
拒絶されるんじゃないかって。
もう隣には違う彼女がいて、あたしなんか忘れてるんじゃないかって。
そう思うと、海斗を想う気持ちと一緒に未送信メールも貯まっていった。
海斗の願いはあたしの願いだから…。
海斗の笑顔はあたしの笑顔だから…。
海斗の喜びはあたしの喜びだから…。
ただ海斗が笑っていてくれたら良い、そう思うのに隣にいない寂しさに負けそうになって…。
矛盾に矛盾してた。

