4年後。




未送信ボックスには、たくさんのその時の『今』の気持ちを作成しては、送れずにに貯まっていったメールが保存されている。

何度も何度も送信ボタンを押そうとしては、ためらって押せずにいた。

怖かったの…。

もしかしたらメアドが変わってるんじゃないかって。

拒絶されるんじゃないかって。

もう隣には違う彼女がいて、あたしなんか忘れてるんじゃないかって。

そう思うと、海斗を想う気持ちと一緒に未送信メールも貯まっていった。




海斗の願いはあたしの願いだから…。

海斗の笑顔はあたしの笑顔だから…。

海斗の喜びはあたしの喜びだから…。

ただ海斗が笑っていてくれたら良い、そう思うのに隣にいない寂しさに負けそうになって…。

矛盾に矛盾してた。