おっ、なかなか良いじゃん?



自分で自分を褒めながら、着替え室を出て、王女達がいるとこに行く。




「わあ!似合ってますよ、ルトさん!わーい!」


姫がなぜか喜ぶ。



「何で喜ぶの?」


「え?だって、一緒に旅ができるんだもの嬉しくて仕方がないわ!」


「へー。姫でも旅に出たいって思うんだー。」


「勿論!私、旅を一回経験してみたかったの。仲間と一緒の旅を――」












「では、若者達。旅の儀式をしよう。」


婆やが私達に言った。



いつの間にか夜明けはもうすぐとなっていた。
つまり、旅は刻々と近づいていたのだ。