「ルトさん?何か用ですか?」


優しい男が優しく言う。


私はしばらく黙り、



「私もあんた達と一緒に旅に出るよ。」


小さく言う。




「「え。」」




二人共びっくりしてる。



「何でまた…。」


アドメンが私に言う。


「何よ、旅しちゃいけないっての!?」

「何でそこで怒ってんだよ。」

「はっ!怒ってなんかないわよ!」





「はいはい、喧嘩は今はよしましょう。えーと、そこのお手伝いさん、姫様と婆やを呼びに来て下さい。」


優しい男はメイドにそう言った。


「でも、お二人共お休みに、」

「これは重大な事なんです。一刻も早く、あの二人には伝えないと。」



「は、はい……。」



メイドは走っていった。




「さあ、決断の間に行きましょう。」


「う、うん…。」






それにしても、ここっていろんな部屋があるよなー。