予想外な事を言われ、返事に戸惑う。



「え、ええーっと――」



そういえば、自然の使いって事、ばらしちゃいけないんだっけ。でも、ばれたんだったら、いいかなー

と、思って、



「はい。」


と返事した。


「なっ!?」


びっくりする者いれば、


「わー!」


なぜか歓喜をあげる者もいる。

婆やは、またニヤリと笑って、


「やはりな。娘、お主はとてつもく強大なパワーを持っているな?」


「は……?ぱ、ぱわー?」



パワーって、自然の使いの持ってる力の事?


すると、


「やはり、そうですか。私もそう考えていました。」

妃が婆やに言った。



「母上?なぜ、ルトさんが強い力を持っているという事を?」


王女が妃に問う。



「私、今日ずっと魔法を使ってあなた達を見ていたの。なのに――ルトさん、あなたを見なかった。どこにも、あなたの影すらなかったの。」



衝撃的な事を告げられた。
だって、私、今日ずっと王女達と一緒にいたのに。
私は、何でいなかった事になってんの?