黒と白−世界の果て−

「しかし、王女はあっけなく死んでしまったのじゃ。悲しみに溺れ、生きる意味をも無くしてしまったのじゃ。」



「……なぜ、そんな生きる意味を無くしたんですか?」


優しい男がまた、問う。



「どうも、大切な人を次々と亡くしてしまったようでな……。そこら辺はよくわからんのじゃよ。」





そんな……可哀相すぎるよ。

それにしても、悪しき者、おそるべし。長生きするな。




「…でも、悪しき者が現れたのは今日だけで、しかも一人だったんですよ?本当に動き出してるんですか?」



今度は王女が問う。



「そこなんじゃっ!!」


突然の婆やの大きな声にビクッとしてしまう。




「みな、気付いておらん。いつもの平和な世界、そう思うとる。悪しき者はそれを狙っておった。そして、今!人間共が気付かない間に、悪の支配は着々と進んでいる!!」




そ……そんな――
じゃあ、じゃあ……



「私達、どうなるんですか?」




今度は自分が問い掛ける。