What is happiness?

神様、ごめんなさい。
ユファンごめんなさい。
今までの恩も何もかもを忘れて、私はユファンを裏切ります。

「ユファン…私はユファンを愛してるからこうするの。ごめんなさい…ユファン。」

そう呟くと、ユファンに睡眠薬を飲ませた。
そして、服を脱がし、ユファンに抱きついた。
初めから、こうしたかった。それだけなのに。あの女が現れなければ、今頃はこうしてユファンに睡眠薬を飲ませなくても良かったのに。
あの女のせいよ。
さぞかし幸せだったでしょうね‼ユファンに抱かれて、愛されて、いつでも愛してるって言ってもらえる。どんなに幸せな事か分かってる?
あの女はきっと分かってない。
チェジュと付き合って、その次はユファン?
冗談はやめて。
いくら、チェジュと付き合ったのが強制であったとしても、ヤろうとしてたのは事実じゃない。
私はユファンしか見てなかった。ユファン一筋だった。
なのに、こんな女にユファンを取られなきゃいけないの?どうして?どうして?
神様、どうしてですか?
私は何も悪くない。
ただ、愛情が満たされなかったから、こう言う手を使わなければいけなかっただけ。私は何も悪くない。そうでしょ?神様。
悪いのは梓。あの女よ。
もう、被害者や加害者だの、どうでも良くなって来た。ただ、ユファンには申し訳ないけど、梓に復讐をしたかっただけ。
梓の泣いた顔がみたかっただけ。梓なんて、孤独でいればいい。
そしたら、私の気持ちだってわかるはず。
一回、幸せを感じてしまったら、他の些細なことも、普通に思えて来るから、人は皆幸せを感じなくなるんだ。
幸せって何だろう?
そう思った。
梓が幸せになれば私は不幸になるし、私が幸せになれば梓は不幸になる。
幸せなんて、ただのゲームと一緒。片方が満たされていれば、片方はきっと不幸になっているんだ。
その割合は、きっと人間の意地よ。
意地が強ければ強いほどこのゲームには勝てるし、有利になる。
人の優しさだの、心だの、ぐちぐち言ってる奴は、このゲームには負ける。
幸せになれるのは、やっぱり意地を強くしなきゃいけないの?
悪魔の面を出さなきゃいけないの?
でも、そうしても不幸しか訪れなかった。
どうして?