What is happiness?

バカな人。
だから、睡眠薬でも入ってたらどうするの?って言ったのよ。
ないだろって…あるから、忠告してあげたのに。
本当に睡眠薬って効くのね。
まぁ、使うのは2回目だけど。

「どう可愛がってあげようかな…」

天使のようなユファンの寝顔。
この寝顔にいつもあの女がキスをしているの?
汚らわしい。触らないで。私のユファンに触らないで…
そんな可愛い顔に、キスをした。
懐かしい柔らかい感触。ユファンは何も変わってないのに、私だけ醜くなってる気がする。ううん、気がするんじゃ無くて、そうなんだ。
分かってるよ。最低な事してるって。
でも止まらないの。
梓が笑う度に、怒りが湧き出る様に出て来るし、ユファンが梓って呼ぶ度に心が痛くなる。
だから、梓を苦しめてやりたかった。
ユファンには悪いけど。
梓の無く顔が見てやりたかった。
どうせなら薬を飲ませて、子供を作っても良かったんだけど。
流石にそこまでは出来なかった。
私だって人間だから、少しは人の気持ちもわかる。だから、そんな事出来なかったの。
ユファンは、許してくれる?
梓は一生私を憎むと思う。梓は素直だし、本当純粋って感じだもん。
ユファンが梓に溺れる気持ちもわかる。
でも、私は手に入れたかった。
最愛なるユファンを。
携帯には梓からの着信履歴が2件あった。
もし、今のこの状況を知れば、梓はここに駆けつけるはず。
それも面白いかもしれないけどわこの状況を見ればかなりショックを受けるはず。それで失神されても困るし、ましてやショック死なんかされても困る。
私が被害者になる様な案はないかな。

私が怪我をすればいい?
私が泣けばいい?
私が傷つけばいい?
ユファンと梓が別れる為だったら、何だってするわ。
私は…梓に何もかもを奪われたから。
はぁ…いつからこんなに考え方が惨めになったんだろうか。
昔は私だって梓みたいな素直で純粋で普通の女の子だったのに。私にだってそんな時代はあった。
私が変わったのは、あの頃からだ……


私は昔からチヤホヤされ続け、家は裕福で好きなものはなんでも買って貰えるような環境だった。