What is happiness?

暇だなぁ…
そう言えば…ハランは？
見つかったかな。
連絡は知ってるけど…今話すのは気まずいし…
どうしよう？
そんな時、ハランからの連絡があった。
ハランからの着信の時だけに鳴る、“Tonight”の着メロ。
出るのに途惑ったが、私は出る事にした。

「…………はい。」
「梓？今から会える？」
「私は大丈夫だよ。でも…」
「とにかく会って話そう。カフェで待ってる。」
「うん…」

それだけ言うと、ハランは電話を切った。
何を話すんだろう？
まぁ…予想はついてたけど…

速攻で準備をし、カフェへと急ぐ。
カフェには2人だけお客さんがいた。
その内の1人がハラン。

「遅れた？」
「大丈夫。座って。」
「ご注文は？」
「じゃ…アイスコーヒーで。」

2人の間に沈黙が出来た。

「あのさ、梓は…チェジュが好きなの？」
何て単刀直入な質問。
「え…」
私は応えるのに途惑った。
付き合ってるのは本当だし、でも好きと言えば嘘になる。
「うん…？」
「何で疑問系？まぁいいや。で…話なんだけど。」
「うん…」
「お前が俺の事…好きなのは知ってる。見てれば分かる。」
え…？そうなの？

「でも言っとく。ごめん。お前の気持ちには応えられないんだ。」
「え…」
「ごめん。何でかって言うと…」
「……莉奈？」

自分からこんな事を言ってしまうなんてもう終わりだ。
でも何で？
そんなに悲しくない。
ハランが好きで好きで好きで…大好きでいたのに、莉奈が好きだとわかっても悲しくない。
はぁ…

「そう。」

ほら、この一言を聞いても全然ショックじゃない。
まるで感情が全部消えてしまったように…
悲しくない。

「…梓？」
「応援してるね‼」
「え…？」