「私、もう霧様とお付き合いできません……」

「!?」


それは突然訪れた。


いつもなら僕がプレゼントしたメイド服をかわいく着こなして、恥じらいながらも僕の部屋へとやってくる露が……。


今日は制服のまま、神妙な顔をして部屋に入ってきた。


そして、発した言葉は別れのそれ――。


なぜ?

今まで露がそんな素振りを見せたことはなかった。

僕の前に現れてから、露はいつだって……。