そして昼休み――。

やっぱりあいつは、私のクラスまでやってきた。


もう、逆らう気も抵抗する気もなくなっていて、ただ黙って神くんの後について歩いていく。

たどり着いた先には、聖ちゃんが待っていた。


「よう、露!なんだよ、話って?」

「……話?」


満面の笑みで私に手を振る聖ちゃん。

話って何のこと?


私はただ、神くんにつれてこられただけ……。

どういうこと?


訳がわからなくて、無言で神くんを見ると、その顔は不敵な笑みを浮かべてこう言った。


「露は、聖に話があるんだよね。
すっごく大事な話が」

「!」

「だからなんなんだよ~?」


……ああ、そういうことか。

今朝言っていた事を、今この場で言えってこと、ね。


私の口から、聖ちゃんに告白をする――。

神くんの目の前で。